聖火リレー〜〜東京をゆく〜〜

アテネ２００４年聖火リレーが、２００４年６月６日（日）、この日梅雨入りした東京都内で行われました。東京に聖火が来たのは、東京オリンピック以来の４０年ぶりです。
ギリシャのオリンピアで、伝統的儀式において太陽光線により採火された聖火は、史上初、聖火リレーとして、５大陸、２７カ国を駆け巡ります。オーストラリアのメルボルン、シドニーに次いで、聖火リレー３番目の都市、東京に来ました。

☆ アテネ２００４年オリンピック聖火リレーには幾つかの「初めて」があります。
　
・ 本当の意味で初の地球規模の聖火リレー。
・聖火はオリンピック夏季大会の全開催都市(２００８年の北京を含む)を初めて訪れる。
・聖火はアフリカ(エジプトのカイロ及び南アフリカのケープタウン)を初めて訪れる。
・ 聖火は南米(ブラジルのリオデジャネイロ)を初めて訪れる。
・ 聖火は五輪に象徴される五大陸すべてを初めて訪れる。
　
トーチリレーが最初に行われたのは、１９３６年の第１１回ベルリン大会からです。

聖火リレーの統一テーマは、「聖火をつないで、世界をひとつに」“Pass the Flame Unite the World”です。それを体現できる、スポーツ、教育、芸術などの様々部門において活躍している人、また、一般公募の人、最年少年齢１４歳から、最高年齢７９歳の合わせて１３６人を選出し、１人につき、１区間約３００mを走り、東京都内の名所など約５３kmをリレーしました。
聖火ランナーに伴走するサポートランナーとして、第８２回全国高校サッカー選手権大会で優勝した国見高校の選手達が選ばれました。
トーチの形は、オリーブの葉っぱをイメージしたものです。重さ約７００gです。

聖火リレーの第一走者は、長嶋一茂さん。
サッカー界からは、北澤豪さん、田中達也さんが選ばれました。
最終走者は、卓球の福原愛さんです。

また、NHKからは、アテネキャスターとして選ばれ、「サタデースポーツ」・「サンデースポーツ」のキャスターでもある堀尾正明さんが６３番目の走者として参加しました。堀尾アナは、三宅坂を担当しました。その日の「サンデースポーツ」の番組で、現場で入念にイメージトレーニングを繰り返す堀尾アナの様子を伝えていました。
降りしきる雨の中、やや緊張した面持ちで、聖火リレーのバトンを受けとった堀尾アナ。
午後２時２１分から午後２時２５分までの間、約４分間を力走しました。その間、堀尾ア
ナは、世界平和を祈りながら走ったそうです。きっとアテネで聖火が点火されるとき、その当時の走ったことを思い出し、いいリポートをアテネから伝えてくれると思います。期待しましょう。

「濡れながら平和を祈る堀尾アナ
　三宅の坂の聖火ランナー」 大塚美佳

あいにく最初は、雨に濡れながらの聖火リレーでしたが、雨にも負けずに＜聖火＞の火が燃えている様子は、なかなか良かったと思います。なぜなら、昨今の世界の世情を見ていると目を覆いたくなることが多いですが、雨はまさしく世界の困難の状況を暗示させる感じで、その幾多の困難なにも、負けずに乗り越えていく感じが、聖火リレーに現れていたと思うからです。平和の祭典と言われるオリンピック。その＜聖火の火＞は、すべての災いを焼き尽くし、＜火の浄霊＞みたいに思います。今回は、オリンピックの原点でもある聖地アテネからです。本来のオリンピックの姿に立ち戻って、スポーツを通して、人類の願いでもある＜世界平和＞について、みんなで祈ってみる必要があると思いました。

聖火リレーを見て、幾つか詠んでみました。

「梅雨入りの東京をゆく聖火かな」　大塚美佳

「手から手へ思ひをつなげアテネまで
　聖火リレーはひた走りゆく」　大塚美佳

「あかあかと聖火を燃やし梅雨入りの
　東京駈ける聖火ランナー」　大塚美佳