チャンネルをあわせて
番組名 スペシャルドラマ「夏休みのサンタさん」
日本テレビ ９月４日
（３０）
久しぶりの井沢満先生のドラマがあった。なんと民放で、ＣＭ抜きの約二時間。
とても心温まる感動のひとときを過ごせた。
物語は、息子（渡哲也）が、母親（草笛光子）をある北海道の高齢施設まで、
東京からキャンピングカーで行くことになり、その車内には、昨年のクリスマスの飾りがそのままの状態。そこへ行くまで、いろいろな人たちと出会い、物語が進んでいく。
途中では、訳アリの健太という子供を乗せることになる。
健太が乗って、二人だけでは、暗くなりがちな道中をクッション役として、いい味を出している。その健太を追って、一組の若い男女。その二人も途中から、乗ることになる。
舞台は、キャンプ場、仙台、小樽と進んでいく。飛行機だとあっという間に終わってしまうところをこのゆったりとしたスペースがいい。
母と息子という関係を二人の俳優、渡哲也と草笛光子がいじらしく、
愛おしく、切なく、演じられていてとてもよかった。
特にこのドラマでは、純粋に母と息子だけが乗り込み、（まあ、途中いろいろな人を乗せるが）親子の絆をうまく絡ませて、普段言えないことをぽろりと言わせるところがまたいい。
また、お互いを思いやるやさしさが随所に見られて、爽やかに感じた。
今の時代、お互いを思いやる心が薄れつつある中、このドラマは、
心のふれあいの大切さを教えてくれた。
まるでドラマから、一足早い、心温まるクリスマスプレゼントをもらったようだ。
世界中の人々が新世紀のクリスマスには、心温まるほのかな灯がともるように祈らずにはいられなかった。
そこで一句、
「お互ひの心通はせクリスマス」
