筆・大塚美佳
(７)
「シドニーオリンピック」
間もなく、今世紀最後のオリンピックが開幕しようとしています。
ここで、注目していることがあります。
それは、ＮＨＫ五輪キャスターの工藤三郎アナです。
（今回、工藤アナは、開会式・閉会式、陸上競技、野球担当）
演歌の大御所と言えば、北島三郎さんですが、スポーツアナウンサーの大御所
サブちゃんこと工藤三郎アナについて、いろいろ書いて見たいと思います。
もちろん、オリンピック全体についても書いていくつもりです。
工藤三郎アナと言えば、長野オリンピックの時、原田雅彦選手に向かって、
「立て、立て、立ってくれ！」
の実況をしたアナウンサーで一躍有名になった人です。
そのシーンを短歌に詠んだ私の一首、
「原田へと 立て、立て、立ってくれ！ 絶叫の
アナウンサーの 声は名言」
今回もどんな実況をしていくか大変注目されます。
実況アナの数ある中で、おそらくナンバーワンの実力を持つ工藤アナ。
声もメリハリがあり、聞いていても耳障りの感じがせずに、すがすがしい。
競技もすんなり見ることが出来ていい。こういう言い方は、語弊があるかも知
れないが、
まるで小鳥の囀りのようなアナウンス。
そういえば、工藤アナは愛鳥家であり、家ではボタンインコの世話をしていま
す。
小鳥を可愛がる人には、悪い人がいないと言われているとおり、ぬくもりのあ
る、
あたたかい眼差しで、どのように今回のオリンピックを伝えていくか、工藤ア
ナに期待したいと思います。（がんばれ、工藤アナ！）
※全体のオリンピックについて、
今回は、開会式の入場行進の時、韓国と朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の
合同行進が見られると言うことで楽しみです。これが最初の見どころ。
（近い将来において、両国の統一に向けてのステップになると思うから）
昨今、オリンピックは商業化になりつつあり、あまりよく言われなくなってき
ていますが、南北の合同行進に見られる通り、沢山の国と地域が集まるオリンピ
ックは、いろいろな国々と人々の交流の場所としての価値は、依然として残って
いると思います。
人類が誕生して、いろいろなスポーツ競技が生まれ、より早く！ より強く！
より美しく！ と人間の持つ、技と美の究極が見られるオリンピックは、すご
くて、感動します。
オリンピックという至高の舞台までの、アスリートたちのたゆまない努力は、
私たちに努力の大切さを教えてくれます。
どの国のどの選手も、例えメダル候補といわれなくても、オリンピックパワー
を
発揮して、最後まで、輝いて欲しいと思います。
今、「スタジオパークからこんにちは」では、歴代のオリンピック選手たち
が、出演していて、その中から、気に入ったコメントをいくつか書いて見ます。
☆三屋裕子さんは、バレー選手でキャプテン、
「Ｙｏｕｒ ｐａｃｅ」
が良かった。
バレー競技は団体で行われるので、チームワークが大切で、
選手同士の意思の疎通を円滑にするために相手を思いやる気持ち。
それが、「Ｙｏｕｒ ｐａｃｅ」。
☆小林孝至さんは、レスリング選手。
「オリンピックは、いつもと違って、選手もコーチも何か殺気だっている。」
この言葉は、４年に一度と言う、オリンピックという舞台のすごさが伝わって
きました
また、「青春のポップス」に出演した、元フィギュア選手の伊藤みどりさん
は、
「オリンピックは４年に一度で、その時、一番輝いた人がメダルを取ることが
出来て、運、不運がある」。
オリンピックで、メダルを取ることは本当に大変で、確実と言われてその通り
メダルを取る事も大変ですが、伊藤さんの言うとおり、運と不運がどうしても出
てくるような気がします。
そんな様々な人生ドラマが織りなす、オリンピックに
注目したいと思います。
最後に、
一日の感動の締めくくりは、「ニュース１０」で確認しましょう。
現地から、藤井彩子五輪キャスターが、熱戦冷めやらぬうちに、ほっかほっか
な最新情報の話題を届けてくれそうです。
