歌手・坂本九さん

　去年の紅白歌合戦の席に奥様と娘さん二人が同席しておりました。末娘さんは、父親そっくりでした。奥様もお元気になられ娘さんたちもにこやかに挨拶をされておりました。
　思い出すのがとても辛いのですが、飛行機事故が起きたとき、私たち家族は主人の実家（群馬県）に滞在しておりました。近くに和菓子のおいしいお店があるので夕方、子供たちと三人で買い物に行きました。その日の空は茜色の景色で東京生まれの私にはとても素晴らしく油絵を空に広く塗りたくったようで天地創造の神様に思わず手を合わせてしまいたいような景色でした。この時間帯に坂本九さん達が乗っている飛行機が群馬の上空にさまよっていようとは夢にも思いませんでした。家に帰りテレビで事故を知り呆然とテレビの前に私は立ちすくんでしまいました。尊い命を一瞬のうちに沢山の死亡者を出しました。私は今でも群馬に行って茜色の空を見上げると悔しい思いとなんとも割り切れない無念さが残っております。亡くなられた方々の心からご冥福をお祈り申し上げます。合掌

二十世紀最後の紅白歌合戦

　あけましておめでとうございます。去年は沢山の人がホームページをご覧くださり本当にありがとうございました。今年もよろしくお願い申し上げます。

　さすがに二十世紀の最後の紅白歌合戦。スケールの大きさに驚きました。見応えがございました。私の家ではテレビとラジオを同時に付け見たり、聴いたりしました。また、永六輔作詞、中村八大作曲の「上を向いて歩こう」大合唱はとても素晴らしかったです。ラジオ放送担当の阿部渉アナウンサーはテレビでは分からないことを細かく解説しており堪能できました。阿部渉アナウンサーは、さだまさしさんの歌う「無縁坂」のときに、「親子の絆を確認しづらい今の世の中」と言っておりましたが私と母の絆は一生消えることはできませんし、いくつになっても母恋しいの私です。

紅白歌合戦と母との思い出
二十世紀最後の紅白歌合戦も終わりました。と同時に、私はとてもやるせない思いに浸るひとときでもあるのです。私の母は紅白歌合戦を見逃したことがないほど毎年楽しみに待っておりました。家の大掃除を早めに済ませ三日分の手料理を作りお風呂に入り、番組が始まる前にはみんなで炬燵に入り蜜柑を食べながら談話しながら見ることを満足していたようです。歌合戦を見るたびに私は母と一緒に見ることができたらどんなに嬉しいかまた今年の企画をどのような気持ちで見ていたか感想を聞いてみたいような気がします。紅白歌合戦を毎年楽しみにしている反面母のことを思うとどうしようもない寂しさに駆られるのです。

宮本隆治総合アナウンサー、紅組司会久保純子アナウンサー、白組司会和泉元彌、阿部渉アナウンサー、有働由美子アナウンサー、歌手の皆様、スタッフの皆様、お疲れ様でした。素晴らしい番組でした。ありがとうございました。